苗半作+ α
東京8の効果は、農業の基本である土壌に作 用します。
近代の農業においても、土壌の重要性は多く語られるようになってきましたが、その秘訣の一つに微生物があります。微生物は、単に有機物(堆肥の成分やバイオマス)を分解するだけではありません。微生物がその過程で 作り出す腐植物質が土壌の性質を変化させます。微生物が少ない土壌では、段々と単粒構造化、あるいは粘土状になります。
育苗時に東京8を使用することにより、根張りがよくなり、強い苗を育てることができます。「苗半作」という言葉がありますが、まさにそれを実現するのが東京8です。
持続可能な地球への変革に貢献する
単粒構造の土壌とは、隙間が少なく空気を含まない土壌や水分を保持せずに乾燥していく土壌です。微生物を多く含んだ土壌には、他の土中生物が多く住み着き、またそれらによって作り出された腐植物質は、土の粒子同士をつなぎ留め粒子の集合体をつくります。これらが増えていくと土壌に隙間ができ、フカフカな状態 を形成します。このことを団粒構造と呼びます。
団粒化された土壌には、空気を多く含み、水分や有機物を保持します。
栄養、水分、空気のリッチな状態になり、なお且つ隙間が多くあることで、植物の根張りを阻害することが無くなります。隙間には微生物が住み着きやすくなるので、大雨や暴風による微生物の減少を抑える効果も発揮し、さらに生物多様性を向上させる効果を発揮します。
そして近年、農業による気候変動リスクが騒がれていますが、この腐植物質の構造は約58%程度を炭素が占めるため、腐植が増えることは、それだけ炭素を土中に貯留することにつながり、団粒構造の農場を増やすことはカーボンオフセットの効果を増やすことに紐づきます。微生物の農地転用によって我々は持続可能な地球への変革に貢献することが出来るのです。